鹿革の煙草入れの話をしていて-
僕「流石に最近は煙管で煙草を呑む人っていうのも、そういないだろうからなあ。」
父「煙管は長いから体に良いらしいよ。」
僕「?」
祖母「煙が冷えっから旨いんだってさ」
祖母が江戸っ子だということを思い出すきっかけになる発言は時々あるけど、今日のは特に良かった。グッときた。
タタタ タタッタタタタタン タッタタ。
タタタ タタッタタタタタン タッタタ。
けむが ひえっからうまいン だってさ。
殊に、「からうま」のあたり。
ちなみに、その後はこんな感じで話が続く。
僕「ああ、そうか!!羅宇屋に頼むわけだもんね。」
祖父「2年くらい前は浅草に羅宇屋がまだあったな。」
羅宇屋(らうや)は羅宇、煙管の吸い口と雁首を繋ぐ管の交換、掃除が生業。長い羅宇の間を通る間に、煙の中の脂が羅宇に付着するわけだ。
まあ、僕は全く煙草を吸わないので、本当に旨いのかどうかは良くわからないわけで。
「やにさがる」が吸い口を下げるポーズから来ているのは知っているけど(銜えて、加えて、その姿勢が果たして格好つけたポーズなのかどうかも体得していないわけだけどさ)、吸い口を下げると、果たして脂は垂れるように下がってくるのかどうか、皆目検討がつかない。炭焼きの木酢液みたいな感じなのかな。
嗜好品に全く縁がない脳。
それでも、煙草入れのようなものを提げたい欲はあるので、柘植細工の桃を根付にして、ケータイを一つ提げにして、納得している。コミュニケーション用の道具という点では、割と近い。
袂落とし(紐の両端に物を結んだものを首から掛けて、着物の左右の袂に入れておくこと)もやってみたいが、チャンスはなさそう。というか、響きが好きなだけだ。これ。
「莨」は一字でたばこと読む。
なんか大希林みたいになりそうなので、こんなもんにしておこう。
投稿者 txi : May 21, 2004 11:27 PM | トラックバック